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この記事の目次
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映画「暗殺者」のあらすじ・ネタバレ
プロの殺し屋ロバート・ラス(シルベスター・スタローン)。彼は闇の世界でナンバーワンの殺し屋と言われていたが、そろそろ引退の潮時と考えていた。そんなラスが最後の仕事として選んだのは、正体不明の雇い主『ザ・コントラクター』からの暗殺の依頼だった。しかし、ラスを殺し屋ナンバーワンの座から引きずり降ろそうと野心を抱く若き殺し屋ミゲル・ベイン(アントニオ・バンデラス)に先に殺害されてしまう。
そして、ザ・コントラクターからの次の指令がラスに届く。ヘロインの調合方式を掴み、売り渡そうとするハッカーと、その相手のバイヤーを殺し、方式を収めたディスクを奪えというものだった。実はそのバイヤーはインターポールのおとり捜査官だったのだが、その取引現場にまたしても一歩先に乗り込み、捜査官たちを殺したのはベインだった。ベインは続けてもう一方のターゲットである女性ハッカー、エレクトラ(ジュリアン・ムーア)を殺そうとするが、間一髪、ラスが彼女を救出する。ラスはエレクトラと手を組み、ディスクを組織に買い取るよう交渉し、振込先にプエルトリコの銀行を指定する。現金を引き出すためラスは銀行を訪れるが、そんな彼を向かいの廃ビルとなったホテルから、ベインが狙っていた…。
シルベスター・スタローン(ロバート・ラス)[声]:ささきいさお
アントニオ・バンデラス(ミゲル・ベイン)[声]:山路和弘
ジュリアン・ムーア(エレクトラ)[声]:佐々木優子
映画「暗殺者」のネタバレ
親友のニコライでさえ、ターゲットとした過去を持つベテラン暗殺者のロバート・ラスは、仕事が終わると毎回のように次の任務を最後に引退しようと思っていた。
それから15年、汚職に手を染めた政治家アラン・ブランチという人物の暗殺をする仕事を引き受け、暗殺の決行日が来るが、ブランチは他の暗殺者に殺害されてしまう。その暗殺者ミゲル・ベインは警察に捕まったが、パトカーの中で手際よく手錠を外して、暴れて脱走。続いてロバートに追い詰められるも、謎の存在として消えてしまった。そしてロバートは新たな任務を受け、猫を連れた若い女性ハッカーであるエレクトラの暗殺に向かうが、またしてもミゲルとかち合ったあげく、彼女を殺すことができず、共に逃亡する道を選ぶ。
組織はロバートとエレクトラを殺し、そしてエレクトラの持つ極秘データのフロッピーを回収するため、ロバートに対抗意識を燃やすミゲルを差し向けた。追われる身となったロバートとエレクトラはフロッピーを取引材料に組織から自由と大金を勝ち取ろうと考え、お互いの機転で何度か危機を切り抜ける。
さらに一計を案じたロバートは、かつて親友を暗殺したカリブへと逃れる。無事大金を得たふたりの前に、予想通りにミゲルの襲撃があったものの、ふたりの連携の前にミゲルは倒れる。安堵するふたりの前に、直々に暗殺組織のボスが現れる。その正体はロバートが手に掛けたはずの親友、ニコライであった。しかし、死んだと思われていたミゲルとロバートとの連携により彼は倒され、共闘したミゲルもロバートに倒される。ロバートとエレクトラと猫はカリブの陽光の中、希望をもって旅立つのだった。
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「シルヴェスター・スタローン」について
「シルヴェスター・スタローン」は、アメリカ合衆国の俳優、映画監督、映画プロデューサー、脚本家。
身長177cm。1970年代から2010年代のアクション映画を代表するスター。アカデミー賞には、俳優として2度(1976年『ロッキー』、2015年『クリード チャンプを継ぐ男』)、脚本家として1度(1976年『ロッキー』)ノミネートされている。70歳を超えてなお、鍛え上げた肉体で激しいアクションをこなす映画俳優である。左利き。代表作は『ロッキー』シリーズと『ランボー』シリーズ。
生い立ち
ニューヨーク・マンハッタン区のヘルズ・キッチン地区出身。父はシチリアにルーツを持つイタリア系アメリカ人の美容師フランク・スタローンSr(1919年 - 2011年)、母はロシア系ユダヤ人およびフランス系アメリカ人で、元ダンサー・占星術師として著名なジャッキー・スタローン(1921年 - 2020年)。
弟のフランク・スタローンは歌手兼俳優として、兄の主演、監督映画数作に端役で出演、または主題歌、挿入歌を提供している。1人目の妻とのあいだに生まれた長男のセイジ・スタローンも映画監督、脚本家、俳優として父と同じ道を歩むが、2012年、心臓発作により急逝した。
出産時に産科医が鉗子の扱いを誤り、顔面の左側(とくに唇、顎、舌)の神経が傷つけられたため、言語障害で舌足らずな発音と下唇の下垂という症状が残った。このことは少年期のスタローンを内向的にさせ、空想や漫画、とくに映画へ興味を向けさせた。崩れた容姿と脆弱な性格から、つねにいじめの対象となっていた。このトラウマは現在も残る。
9歳(もしくは12歳)のときに両親が離婚したことをきっかけに、しだいに素行不良になる。小学校から高等学校修了までに14の学校から放校処分を受け、母親の経営するボクシングジムで体を鍛えながらも荒れた生活を続けた。当初はボクシングジムに見向きもしなかったが、このころに観賞した映画『ヘラクレス』(1958年)の主演スティーヴ・リーヴスの影響により、みずから体を鍛え始めるようになったという。
高校卒業後は美容師学校へ進んだが中退し、レザンにある American School of Switzerland に体育奨学金を得て入学し、演劇を学んだ(このころから演劇に興味を持ち始めたとも)。アメリカに戻りマイアミ大学の演劇学部に3年間在籍したが、脚本家を志すため中退した(もしくは2年間在籍したが、授業料の支払いが困難となり中退した)。
23歳でニューヨークに戻り本格的に俳優を志した。最終的に『ロッキー』の脚本を卒業論文として、マイアミ大学で学士を取得卒業。
ポルノ映画でデビュー
スタローンが初主演した映画は1970年のソフトコアポルノ映画『The Party at Kitty and Stud's(英語版)(子猫と種馬のパーティ)』である。当時は極度の困窮生活で、出演はやむにやまれぬ事情だったとスタローンは述べている。
同じく1970年には No Place to Hide(隠れ場無し)という映画に主演した。1971年にはオフ・ブロードウェイの小劇場で Score というアダルト劇の舞台に立っている。このようにポルノ映画への出演やボディーガードなどをこなして日銭を稼ぐ極貧生活が長く続いた。
ハリウッドデビュー
顔面麻痺による演技力の限界や、あまりにも典型的なシチリア人の風貌のため54回のオーディションに落ち続けた。
1974年に出演した『ブルックリンの青春』(The Lords Of Flatbush)での演技が何人かの評論家の目にとまり、スタローンは妻と愛犬を伴ってハリウッドへ移った。1975年には『デス・レース2000年』に準主役として出演した。
ロッキーの大ヒット
1975年、29歳のとき、観戦したボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け、それをヒントにわずか3日で書き上げた脚本をもって映画会社に売り込む。この作品が『ロッキー』である。低予算のB級扱いとなり、わずかな上映館でのスタートとなったが、徐々に評判を呼ぶことになり、世界的規模で大ヒットした。
映画の主人公の境遇とスタローン自身のそれが「荒んだ生活から一夜にして栄光を掴む」という古典的なまでの「アメリカン・ドリーム」を体現した点で共通していることから大変な話題を呼び、多くの人間に希望を与えた功績が評価された。
ランボーの大ヒット
その後『パラダイス・アレイ』で監督業にも進出。しかし、さまざまなジャンルに挑戦しつづけるが『ロッキー』シリーズ以外は興行的に成功することがほとんどない状態が続く。
1982年の『ランボー』でようやくロッキー・バルボア以外の役をヒットさせることに成功。以降『ランボー』は『ロッキー』と並ぶスタローンの代表作となった。
その後は、1993年の『クリフハンガー』『デモリションマン』、1996年の『デイライト』など、つねに鍛え上げた肉体を駆使した作品でアメリカを代表するアクション俳優となる。
2000年代
2006年、シリーズ16年ぶりの新作となる『ロッキー・ザ・ファイナル』 が公開され、2008年には20年ぶりの新作となる『ランボー/最後の戦場』が公開された。
2007年の2月に『ロッキー・ザ・ファイナル』の宣伝でオーストラリアを訪れた際、シドニー空港にて、手荷物のなかにオーストラリアでは禁止されているステロイドが発見され、起訴された。5月15日に行われた審理では代理人が起訴事実を認めたが、スタローンは出廷をしなかった。21日、2500ドルの罰金を科す判決が下った。本人は当初「持ち込んだのは成長ホルモンだけだ」と弁明していたが、やがてはステロイド剤の所持を認めるに至った。しかし、後日になると「あれはテストステロンだ。ステロイドではない」と再度弁明を行った。
2010年代
2010年代に入ってからは、『エクスペンダブルズ』シリーズの監督・脚本・主演を務める。
2010年9月に訪日し、大相撲秋場所を観戦。その際、九重親方に映画出演のオファーを行い話題を呼んだ。また、同年9月28日放送分のNTV系列『魔女たちの22時』や、『おしゃれイズム』にもゲスト出演している。
2010年12月7日、一連の『ロッキー』シリーズのボクシング映画製作などが評価され、国際ボクシング殿堂顕彰者に選出された。
2015年に公開された映画『クリード チャンプを継ぐ男』で再度ロッキー・バルボアを演じ、その演技が批評家から絶賛され、2016年の第73回ゴールデングローブ賞では自身初の助演男優賞を受賞した。
作風
俳優としては鍛え上げられた肉体を全面に押し出したアクションが売りである。もともと顔面神経麻痺や言語障害があり、決して表現力に長けているとは言えないものの、役作りに対してはストイックに取り組むことでも知られる。アクション以外の部分では、演じるキャラクターは陽気なタイプはは少なめで何らかの劣等感であったり、葛藤している人物が多い。代表作のロッキーでは主人公は寡黙で自身のことはクズだと卑下していたが、後に変わっていく。ランボーでは、優秀な経歴を持ちながらもベトナム帰還兵として報われないことや戦場の体験などから、心を開いた人物の情には厚いものの陰のある人物となっている。肉体的なところでは『コップランド』では冴えない中年警官を演じるために肉体派俳優の生命線である体重をあえて増量し、『ランボー』ではノースタントで木から飛び降り肋骨を数か所骨折している。
スタローンが監督や脚本まで担当した『ランボー/最後の戦場』や『エクスペンダブルズ』などの戦場が舞台になる作品では、人体破壊・肉片が飛び散るなどのゴア表現がかなり見られる。また、素早いカットを多用してスピード感溢れる演出にすることで戦場での緊迫感を醸し出している。
記録
1970~2010年代の5つの年代に全米1位(週末興行成績)獲得の主演作を持つ世界唯一の俳優である。
日本においては、1970~2020年代の6つの年代で週末興行成績トップ10入りの主演作を持ち、これはクリント・イーストウッド(1960~2010年代)、ジャッキー・チェン(1970~2020年代)の3人のみの記録である。
シュワルツェネッガーとの関係
ともに極限まで肉体を鍛え上げたアクションスターであり、肉体派ヒーローを演じる機会の多いアーノルド・シュワルツェネッガーと頻繁に比較される。
当初は互いに嫌い合っており、不仲説も流れていたが、現在では彼ら自身もよきライバルであり親友であるという認識を共有している。現在では互いに映画のイベントに出演し、誕生日を祝うほどの仲である。
1980年代後半には著名人が一堂に会す場において撮影された二人の写真も映画誌などに掲載されていた。また1993年公開の『ラスト・アクション・ヒーロー』と『デモリションマン』では作中でお互いを笑いの種にしている。
2010年公開の映画『エクスペンダブルズ』では1シーンのカメオ出演ながら初めて両者の共演が実現し、2012年公開の続編『エクスペンダブルズ2』では本格的な共演をしているほか、2013年公開の『大脱出』ではW主演を果たしている。
また、シュワルツェネッガーがスタントの怪我で入院した際、偶然にもスタローンと一緒の病室であり、スタローンもスタントの怪我で入院していた。
コッポラとの関係
『ロッキー』で共演し、長年の親友であるタリア・シャイアは、実兄であるフランシス・フォード・コッポラに『ゴッドファーザーPARTIII』にスタローンを出演、または監督させる約束を取り付けたが、コッポラがいずれも反故にしたため、両人のあいだに亀裂が生まれたという。
家族
スタローンは計3回の結婚歴があり、二男三女をもうけている。
下積み生活中の1974年にサーシャ・チャックと結婚。俳優・映画監督のセイジ・スタローンら二人の男児をもうけたあと、1985年に離婚。
1985年に『ロッキー4/炎の友情』『コブラ』で共演したブリジット・ニールセンと再婚し1987年に離婚。
現在の妻は女優・モデルのジェニファー・フレイヴィン(英語版)。1996年に一女をもうけ、1997年に結婚、さらに二女をもうけた。
2017年、第74回ゴールデングローブ賞では、長女ソフィア、次女システィーン、三女スカーレットがミス・ゴールデングローブ(授賞式のアシスタント役)に選ばれている。
思想・信仰
幼少のころから大天使ミカエルの洗礼名を持つローマ・カトリックのキリスト信者である。『ロッキー・ザ・ファイナル』公開の時にはキリスト教原理主義系の番組に出演し、自身の信仰について語った。『ランボー/最後の戦場』にもキリスト教の要素を加えたと語っている。
熱心な共和党員で、政治的な発言も多い。2008年の大統領選挙では同党候補ジョン・マケインへの応援活動を行った。また、その影響が自身の作品に色濃く現れることもあった(『ランボー/怒りの脱出』、『ランボー3/怒りのアフガン』、『ロッキー4/炎の友情』などの脚本)。
ドナルド・トランプとは、彼が大統領に就任する前からの古い親友であり、「俺はドナルド・トランプが好きだ。アーノルド・シュワルツェネッガーやベーブ・ルースのような英雄でも、彼らが政治の世界で国を動かせるかどうかはわからないけれどね」と大統領選前に発言している。トランプが主催した2016年の新年前夜パーティにも参加し、大統領就任の際には就任を称えるメッセージを非公式で送っている。2016年にはトランプ大統領側から「全米芸術基金(ENA)」の会長職の打診を受けるも、「退役軍人の生活保障」の方に関心があるとして、これを辞退した。2018年には黒人初のヘビー級ボクシング王者であり、冤罪で服役したジャック・ジョンソンに対する死後恩赦をトランプ大統領に打診した。その後、ジョンソンに恩赦が与えられた際には、ホワイトハウスで行われたセレモニーにも出席している。
共和党員ではあるが、リベラルな側面を見せることもある。殺傷能力の高い自動小銃などを一般市民が保持することに対しては批判的であり、2013年には「猟銃にも使えないし、軍に襲撃されるわけでもないのに何に使おうというのか」とコメントしている。また民主党のビル・クリントンとは個人的な親友であり、「モニカ・ルインスキー事件」ではクリントンを支援・擁護する姿勢を見せている。
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